子供にパーマやカラーをしていいのか・・・?と悩んだりする事ってあると思うんです。
あんまり奇抜にパーマやカラーをするのは見た目の印象も良くありませんが、少しだけパーマをかける位なら、きっと可愛いくなる!と思ったりしませんか?
でも、『パーマやカラーは、子供の体に良くないよ』という話をよく聞きます。
さて一体、どんな影響があるのでしょうか?
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パーマやカラーは子供の頭皮にダメージを与える?
パーマ・カラーには、多数の化学物質が入っています。
そのため、ヘア・ケアとしてダメージがあるのは当然です。
しかし言いかえれば、天然の成分だけでパーマやカラー(とても自然で綺麗に)は可能でしょうか?
やはり、何かしらの負担が髪や頭皮に与えるリスクは覚悟しなければなりません。
最近では、髪や頭皮に安全で優しい成分がどんどん開発されて使われてきていますね。
具体的に成分を上げれば『チオグリコール酸』などは、パーマ液の成分として毒性のあるものだと言われていますが、それ以外にも人によっては、反応してしまう成分はあります。
個人的に思う事ですが、パーマ・カラーの成分にだけ、それほど敏感になる必要はあるのか?という事です。
カラー剤に含まれるパラフェニレンジアミン(PPD)は、アレルギー反応が起こる方が結構いらっしゃいます。
しかし、アレルギー反応は自然界の花粉や動物、食べ物でもアナフィラキシーショックにまで達する方もいます。
そういった事を考えると、これだけパーマやカラーをしている人達が、パーマやカラーでアナフィラキシーショックが起こったという話題はあまり聞きません。
だから気にしなくていいという訳ではありませんが、必要以上にパーマ・カラー剤の成分に対して心配しなくてもいいのかな?と思ったりします。
体質は人それぞれで、全く大丈夫な人もいれば、少しの事で荒れてしまう肌の人もいます。
それに、後々後遺症や、死に値する様な薬品が含まれているのなら、もうすでにこの世にパーマやカラーなんて無いのではないでしょうか。
パーマ・カラー剤には、確かに化学薬品がたくさん入っていますが、重要なのはパッチテストです。
美容院で大人がパッチテストをされているのをほとんど見た事はありませんが、やはり気になるのは子供ですよね。
子供の皮膚は頭皮も含め、全身が薄くて敏感です。
皮膚の角質層も未発達で、バリア機能も不十分な部分がありますので、いつも角質層のラメラ構造が整った状態にする為には、表皮に刺激を与えないようにしなければなりません。
ラメラ構造とは、角質層の中の細胞間脂質の構造で、脂質と水分が綺麗な層となっている状態です。
個人差がありますので、子供の頃から皮膚が強い子ももちろんいますが、基本的には未発達な皮膚だと思うべきですね。
私の小さい頃は、近所にパーマやカラーをしていたお友達がいました。
特に何も無かったようですが、私自身は中学校の頃にカラー剤で頭皮がただれて、たくさんのかさぶたが出来たのを覚えています。
こんな風に、体質の問題は大きいので必ずパッチテストを行うべきだと思うのです。
基本的には、よっぽどの理由がない限り、中学生以下の子供がパーマやカラーをわざわざするべきではないと思うのですが、どうしても体験してみたい。大きな発表会の日だけやってみたい。など、試してみたい時は、必ずパッチテストしてから判断するべきです。
除草剤の何十倍もキツイ薬品が含まれている!といった話も、情報としては必要ですが、実際に周りでパーマやカラー剤で死にかけた話は聞いた事がありません。
必要以上に怖がる必要もないと思いますが、どうしても。。。という理由が無ければパーマやカラーは、中学生位までは進んでするべきではないと思います。
子供の頭皮は大人より薄い
先程も少し触れましが、子供の頭皮は未発達で大人よりも薄い状態です。
年齢を重ねるごとに体質も変わり、皮膚も厚くなっていき、角質層のバリア機能も強くなっていきます。
バリア機能が高くなる事は、子供だけではなく、大人にとっても重要な事です。
バリア機能が弱いと、角質層の表面に隙間が出来て(破れた様な状態)、その間から水分が蒸発しやすくなります。
そうなると、角質層の中にあるセラミドなどが含まれた成分である細胞間脂質が満たされません。
そうして、肌表面が大気中の有害物質などにも敏感になったり、かゆみが起こりやすくなります。
大人でも、角質層の保湿を心がけないと、上記の様な状態になるので、子供の薄い皮膚なら更になりやすいと言えますので、そういった事は充分に理解しておきましょう。
パーマやカラーに配合されている化学物質は、やはり製品によるグレードがあるのは事実です。
実際、私も中学生の頃と22歳の頃にカラー剤でひどくただれてしまった事があります。
しかし、その後何度もパーマやカラーをしていますが、一度も頭皮が荒れたり痛かった事はありません。
美容院で、過去の出来事をよく話しますが、現在使用している薬剤は昔のものとはかなり変わっていると言います。
私自身も実際、パーマやカラーを繰り返しているので、昔とは確かに違うなぁという印象はあります。
美容師さんの手が荒れているのを見て、『怖い薬剤なんだ』と思う方も多いとは思いますが、洗剤や化学薬品が配合されたものは、毎日何回も使っていると、必ず表皮のバリア機能はこわれます。
石鹸でも、1日何回も使い、毎日繰り返すと必ず荒れてきます。
パーマやカラーを毎日する人はいません。
必要以上に、敏感になってしまうよりは、頻度も考えながら、パーマやカラーの使用について理解していく方が良いと思います。
まとめ
子供にパーマやカラーをする事は、薬剤の成分を考える前に、『どうしても必要なのか?』といった事から考えてみるべきだと思います。
そういった中で、『発表会だけ』とか『親類の結婚式の時に』など、色んな理由があると思いますので、そういった場合は、必ずパッチテストをしてみましょう。
戦争中使われた枯れ葉剤と同じ成分だ!とか、そういった怖い話もありますが、私個人が思うのは、必要以上に怖がらなくてもいいのでは?なんて思ったりします。
体に支障をきたす位の成分が配合されていて、皮膚から蓄積され、後々発症・・・なんて事が頻繁にあるのなら、パーマやカラー剤は社会問題となっていると思いますから・・・
ただ、子供の頭皮(全身の皮膚)は、大人と同じではなく、表皮の部分(角質層)の厚さが違ってくるので、その分乾燥しやすく容易に荒れてしまうという事は、理解しておきましょう。
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