頭皮に限らず、かゆみって本当に辛いですよね。
掻いては、かさぶたが出来、それを剥がして・・・それを何度も繰り返す。
一度かさぶたを剥がすと、実は何度も繰り返してしまう・・・といった悪循環に陥いったりするのです。
しかもそれが癖になると大変な事になるかもしれません。
Contents
頭皮になぜかさぶたが出来るの?
頭が痒い!なにこれ!?フケ?え!?頭皮にかさぶたができている!?
頭が痒くて頭皮を触っていたら、かさぶたが出来ているなんてことありませんか?
かさぶたの多くは、ほとんど「脂漏性皮膚炎」もしくは「尋常性乾癬」が原因です。
脂漏性皮膚炎とは頭皮の慢性皮膚炎と湿疹のことです。
発症するとフケのようなものが頭皮に現れます。
頭皮を中心に発症していますが、わきの下、背中、股に発症することもあります。
なぜ、このようなかさぶたが出来るのでしょう?
それは皮脂の分泌が増えることにより、皮脂にある常在菌(真菌)であるマセラチアが繁殖するからです。
その為、免疫力が低下し、更に繁殖が進んでしまいますので皮膚炎を起こしてしまうのです。
このマセラチア菌とは一体何なのでしょうか?
それはカビです。
マセラチアは常在菌なので身体には沢山あり、皮脂を好みます。
そして、汗をかきやすいところで皮膚炎を起こすことが多いのです。
夏の暑い日やストレスを感じたときに出る汗は皮脂を多く含んでいるので、放っておくと毛穴を詰まらせ、菌が繁殖しやすくなります。
脂漏性湿疹は、3か月未満の乳児にも多くみられる症状ですが、3か月を過ぎると自然に治っていきます。
思春期や大人で発症すると慢性的になることが多いです。
次に、尋常性乾癬というのは遺伝に関係する事が多く、はっきりとした原因が不明だと言われています。
一説には、乾燥肌の方や幼少期アトピー性皮膚炎の罹患者が発症し易いと言われますが、それも確実ではありません。
軽度の場合は、衣服の着脱時や皮膚と衣服が擦れる事で、皮膚の表皮層部が剥がれて白い粉状(鱗片)になるケプネルという症状が現れます。
角質層のバリア機能が不十分なまま、とにかく皮膚を保護しようとする為、最初は点状の発疹が現れ、時間が経つ事で丘疹(きゅうしん)が出来て激しい痒みが現れます。
頭皮のかさぶたを繰り返し剥がすとどうなる?
頭皮に出来るかさぶたは、爪で引っ掻くとポロッと取れます。
それが気持ち良くて、ついつい引っ掻いて取りたくなりますよね。
それに痒みが耐えられず、ついつい掻いてしまうこともあるでしょう。
ですが、この引っ掻いたり頭をかいたりしてしまうことにより頭皮に傷をつけてしまうので、またかさぶたが出来る。そしてどんどん頭皮の状態を悪化させてしまいます。
怪我をしたときに血が固まったかさぶたを無理に剥がすと血がまた出てくることがありませんか?
それと同じで、無理な力で剥がすと再びかさぶたが出来るのは、細胞が完全に治癒していないので繰り返してしまうのです。
そして、それ繰り返すと治りはどんどん遅くなります。
剥がすのは我慢して、シャンプー時も優しく洗ってあげることが治す近道となります。
かさぶたが出来たての時期は、湯洗いのみが理想ですが、シャンプーを使用する場合は薄めて使うようにしましょう。
もちろん爪で洗わず、指の腹で優しく洗ってくださいね。
かさぶたがあってもなくても頭皮を傷つける可能性がある行為は(爪で洗う、くしで洗う)のはよくないので、シャンプー時は指で洗うのは基本です。
もうひとつ気を付けて欲しいことは、シャンプーで皮脂を取る成分が沢山含まれているものを使いすぎることです。
頭皮といえば、「皮脂が多い」というイメージが強いと思います。
皮脂を除去することは大事なのですが、皮脂を取り過ぎると、更に皮脂を作ろうとする信号が頭皮に出されてしまうので、皮脂の分泌が逆に増えてしまいます。
そうすると、繁殖の手助けをしてしまう恐れがあるので、とにかく過剰な頭皮の洗浄は避けなければいけません。
頭皮も「肌」です。
肌の角質層というのは、常に潤いを保持出来る表皮を保つことが、健康な頭皮の状態です。
水分保湿をする事により、過剰な皮脂は出ませんし、常在菌の状態も正常になるので、頭皮専用のシャンプーを使用する事をおすすめします。
実際に、何年も治らなかった『尋常性乾癬』が改善した頭皮の洗い方や、気をつけるべき事、シャンプー等については、こちらで紹介しています。
脂漏性湿疹は意外に頭皮の乾燥が原因!専用の化粧水で改善へ!
頭皮の乾燥というのは、基本、水分不足の事を言います。
頭皮に限らず肌は、水分不足だと皮脂によって乾燥状態を改善させようとします。
水分と油分のバランスが良い状態だと常在菌の異常繁殖は起こりません。
なので、水分が少ない状態から過剰な皮脂が分泌され、それを餌にするマラセチア菌の異常繁殖が脂漏性湿疹の大きな原因となります。
頭皮だけではなく、肌はセラミドを補う事によって、自然に水分と油分のバランスが保たれる様になっていきます。
セラミドは角質層にある細胞間脂質の多くを占めています。
細胞間脂質の状態、ラメラ構造を整える事で肌のバリア機能が高くなりますので、常在菌の異常繁殖する事もなくなります。
あまりにひどい場合は、皮膚科で『ニゾナール』などの塗り薬を処方してもらい、状態が良くなってきたら、自分自身の頭皮を強くする為に、頭皮の角質層にセラミドを補充してあげましょう。
すると段々と自己治癒力も高まり、表皮のバリア機能もしっかりしますので、脂漏性湿疹の完治も間近です!
おすすめの頭皮様保湿化粧水は、セラミドが配合されたものです。
最低3ヶ月(肌のターンオーバーを3回は繰り返す事が大切)は、こういったセラミド配合の化粧水を使って、自分の頭皮の自己治癒力を高める手助けをしましょう!!
頭皮のかさぶたを剥がす癖『スキンピッキング』はストレス発散で改善へ?
気になって頭皮のかさぶたを剥がすことをやめることが出来なくなったらこれまた厄介です。
もしも、剥がすのを止められなくなっているなら、スキンピッキング(皮膚むしり病とも言われる)、いわゆる精神障害が起きている可能性があります。
スキンピッキングは、健康な皮膚まで剥がしたり引っ掻いたりしたくて、たまらなくなる病気です。
そうなる前に治りが遅いと感じたら、皮膚科を受診することをオススメします。
もし悪化してしまうと皮膚だけでの問題ではなくなり、精神科も受診し改善していかなければなりません。
皮膚をむしる行為はストレスや不安などが大きく関係していることが多いです。
今、あなたがこれを読んでいるということは、悪化する前に気づいているので改善への道は近いです。
まずはストレス発散することをオススメします。
ストレスを解消するために、一度ゆっくりとした時間を過ごしてみましょう。
好きなテレビや映画を見ながらコーヒーや紅茶を飲み、スイーツなんて食べる事で発散する人もいますし、ショッピングをしてみたり、懐かしいご友人と会って近況報告をしてみたりすると、すっきりする人もいるでしょう。
とにかく、あなた自身が楽しい、気持ちいいと思えるようなことをしてストレス発散してみましょう。
ストレスが全くない人なんて、ほぼいません。
人は皆、何かしらのストレスを抱えて生きています。
そのストレスを上手く発散することで、身体は元気を保っているのです。
きっとあなたに合った発散法があると思いますので、色々試してみましょう。
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